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【体験記】J.S.A. SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)試験合格完全ガイド

更新日:1月14日

2022年度の日本ソムリエ協会が運営するJ.S.A. SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)試験に一発合格した、オンラインスクールSalon du Vinの講師である曽根の「一発合格体験記」です。


この合格体験記を読むだけでも、SAKE DIPLOMA試験合格に近づけることは間違いありません!


SAKE DIPLOMA試験に興味がある方や、資格試験に興味がある方にも読んでいただける内容になっています。興味がある項目だけでもいいので読んで参考にしてください。

酒ディプロマ試験を受けたい方、スクールに通うか、独学で学ぶか。オンラインスクールと通常のワインスクールのどちらが自分に向いているか。。

そんな悩みを、体験を交えて説明します。


SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)試験って?

まず初めにSAKE DIPLOMA試験とは日本ソムリエ協会が主催している「日本酒と焼酎」に関する資格試験です。SAKE DIPLOMA試験が始まったのは2017年頃で、年1回のみ受験可能な新しい試験です。

試験内容は、一次試験と二次試験に分かれています。


一次試験はコンピューターを利用して解答するCBT試験で、出題範囲は日本ソムリエ協会が発行する「J.S.A. SAKE DIPLOMA教本」で、約100問が出題されます。人それぞれ出題される問題が違うので教本内の重箱の隅を突くような問題も出題されます。

試験の内容としても勉強しなければ合格できない難しい内容ですが、2022年度現在では2018年度に再編成されたセカンド・エディションの教本からの出題となっていますが、今後内容は随時更新されていき、情報も追加されていることが予測されるので、なるべく早めに受験することをお勧めいたします!


二次試験は、テイスティング問題と論文です。詳細や対策方法も含めて解説していきます。



 

■勉強方法:1次試験対策


一次試験に一発合格したいなら、スクールがお勧め!


酒ディプロマ試験を受験する4年前に私はソムリエ試験を受験しました。その時に比べ試験の内容は比較的答えやすい問題が多いと感じました。実際に酒ディプロマ試験に出題される教本の厚さと内容に関しては、ソムリエ・ワインエキスパート試験の教本に比べ三分の一程度なっています。


とはいえ、素人目には何がポイントなのか、また重箱の隅を突くような問題も多く出題されるため、どこまで覚える必要があるのかという判断は難しいと感じました。ですから、教本だけで独学で学ぶことはとても難しいことだと感じました。


そこで私が思う合格に最も近づける方法としてスクールをお勧めします。 スクールでは教本の内容の解説だけでなく、覚えるべきポイントやオリジナルレジュメを用意している場合が多いので、出題箇所を重点的に勉強することができます。


では、どんなスクールがあるのか、その特徴とメリット・デメリットをご説明します。




■スクールの種類と特徴


スクールと言っても、大きく2種類あります。

一つは、実際に教室があり、定期的に訪問して受講するタイプのワインスクールなど。もう一つはオンラインスクールです。新型コロナウイルスの流行に伴い、オンラインを活用したスタイルのスクールが出てきました。

ワインエキスパートやソムリエ試験については、多くのワインスクールがオンライレッスンも提供していますが、SAKE DIPLOMAの試験対策講座をオンラインで提供していることころは2022年現在では殆どありませんでした。

オンラインスクールと実際のスクールのメリットとデメリットをまとめましたので、参考にしてください。


【オフラインスクールとオンラインスクールの比較】

オンラインスクール

オフラインスクール

​メリット

  • ​自分のスケジュールに合わせて受けられる

  • オンラインなので、場所を関係なく受講できる。

  • 何度でもレッスンを見返せる

  • 費用が比較的安い

  • オリジナルレジュメがあるので、板書の手間がなく覚えることに集中できる。

  • 同じ趣味を持った知り合いができる

  • 通常はレッスン後に毎回テイスティングレッスンがある(飲める)

デメリット

  • 自分でスケジュールをコントロールする必要がある。

  • スクールによっては2次試験対策(テイスティング)をオンラインやオフラインで開催しているので、確認が必要。

  • ​スケジュールが合わないと振替えなどをする必要がある

  • 近くにスクールがないと通学が大変(もしくは通えない)

  • 費用が比較的高い

  • 板書の量が多いため、覚えることや聞くことに集中できない

  • 講師の先生によって、授業の質にばらつきがある。

費用

32,000円〜100,000円

150,000〜300,000円

私は、オンラインスクールSalon du Vinの酒ディプロマ講座を2022年3月から受講しました。ただ、日々の仕事と勉強の両立が難しく、週に一度配信される授業(内容は1時間くらい)を観られた週もあれば、観られない週もありました。実際5月は、仕事が忙し過ぎて、配信されたレッスン動画を一度も観られていなかったと思います…。Salon du Vinの一講師でありながら反面教師になってしまいますが、実際本格的に勉強を開始できたのは7月に入ってからでした。一次試験の受験日は自分で都合にあった日時と場所をオンラインで申し込むのですが、私は1回目を8月1日にしていたので、実質1ヶ月を切ってからのスタートとなっていました。


それでも1ヶ月で合格できたのはオンラインだったから!


1ヶ月を切った段階で本格的に試験勉強をはじめましたが、1回目のCBT試験で合格しました。その要因を今、振り返って思うのははやりオンラインレッスンで、過去のレッスンを何度も繰り返し見ることができたというのが大きかったです。


Salon du Vinの酒ディプロマ講座は

  1. 配信前日:オリジナルレジュメがアップされる

  2. 配信当日:14時ごろレッスン動画がアップされる

  3. 配信翌日:予想問題がアップされる

といったスケジュールになっています。


私は、Salon du Vinのオリジナルレジュメをダウンロードして印刷し、レッスン動画を見ながら受講しました。一つのレッスンはほとんどが30分前後ですが、覚えるべきポイントが沢山あります。Salon du Vinのレジュメは覚える部分は赤字で掲載されているので、暗記用の赤いシートを使って赤字部分を重点的に覚えました。わかりにくいところは動画を見直しました。


私はそれを毎日続けて全19回分のレッスンを受講した後、各授業ごとの予想問題を解きまくりました。正直なところ、最初の方の授業で勉強した内容は忘れてしまっていることが多く、この段階での予想問題の正解率はとても低かったので、再度レジュメの赤い部分を復習し予想問題を解き直しました。

そして、試験まで1週間となったとき、Salon du Vinの模擬試験や、オンラインで見つけた過去問などを解き続けたところ、なんと1回目の受験で一次試験に合格することができました。


■まとめ:一次試験に一発合格するには!


とはいえ正直なところ、一次試験を一発合格したいのであれば、余裕を持って勉強を始めるに越したことはありません。このSAKE DIPLOMA試験は勉強をきっちりとやれば合格できる試験だと思います。だからこそ、私のように残り1ヶ月で勉強をするような博打は打たず計画を立てて勉強すれば一次試験は必ず合格できます。

このことを踏まえた上でいくつかの一次試験を合格に近づけるアドバイスをします。



1.数字(温度や量、年号、歴史)に注意!

まず初めに『数字(温度や量、年号、歴史)に注意!』ですが酒ディプロマ試験はソムリエ・ワインエキスパート試験より教本が薄く、内容量も少ない、問題の出し方で西暦何年や元号で答えさせる問題や、温度や量の数値を答えさせる問題が多いため正確な数字を覚えなければいけません。

例題を上げると、


問A:特定名称酒の製造量が最大を記録したのは何年ですか? 当てはまるものを選びなさい。

  1. 1981 年

  2. 1996 年

  3. 2001年

  4. 2015 年


問B:特定名称酒の製造量が最大を記録したのはいつですか? 当てはまるものを選びなさい。

  1. 昭和初期

  2. 昭和後期

  3. 平成初期

  4. 平成後期


問Aの答えは[ 2 ]の1996年です。これは年号でいうと平成初期(平成8年)なので、問Bの答えは、[ 3 ]となります。

また、歴史問題の出題のされ方として、「1933年の出来事で当てはまるものを一つ選んでください。」といった問に対して、「○○で△△氏が□□を発見した」このような問題も多く出題されるのでいつ、どこで、誰が、何をしたのかを西暦と元号を結びつけて覚えることがとても大事です!


2.「焼酎」もしっかりと抑える!

2022年度の酒ディプロマ試験では10問以上の問題が焼酎に関する問題が出題されました。人それぞれ違う問題が出題されるのですが、受験をした多くの方から焼酎の問題が10問以上出題されたとの情報も入っているほど焼酎の重要さがわかります。


一次試験の出題される問題数は100問、一般的に70点以上とれれば合格できると言われています。教本の焼酎の範囲は日本酒に比べて少ないので出題される問題も答えやすい問題が多く点数を稼ぎやすい分野となっています。ですから焼酎もしっかりと勉強しましょう。


3. 過去問・予想問題は何度も解いた方がいい!

レッスンを受講しただけで、頭に入っていると思っていてもいざ問題を説いてみると分からない、また2択までは絞れるけど確実に覚えていない。といった事が多々あります。


私が受験した時には過去問と予想問題と同じような問題が多く出題されました。また、重箱の隅をつつくような問題も同じような問題が多く出題されたので必ず受験する前にできるだけ多くの過去問・予想問題を繰り返し解いてください。

また、私は一次試験を2回受験しましたが、1回目と2回目で同じような問題が数問出ました。ですから、2回受験される方は1回目で分からなかった問題を覚えて帰って、復習することをお勧めします。


■勉強方法:二次試験対策

いよいよ二次試験です。2次試験は例年、10月の中旬の平日に開催されています。酒ディプロマ試験の二次試験はテイスティングと論述試験の二部構成となっています。


日本酒のテイスティングは、ワインより難しい!侮るな!


テイスティングは日本酒4種類と焼酎2種類が出題されます。ワインと違って色の違いがあまりなく、香りの特徴も取りづらいので、テイスティング試験の難易度はワインより高いと言ってもいいと思います。

また試験時間も30分間しかないのでスムーズな解答が求められます。


論述試験は20分間、問題の内容としては1次試験で学んだ事に関する問題です。「○○について説明しなさい」や「○○県の日本酒造りについて特徴を説明しなさい」などと言った問題を200文字程度でまとめて書かなければなりません。最近では筆記で書く機会も少なくなっており、また、日本酒の専門的な用語を漢字で書かないといけないので、普段文章を書き慣れていない方は十分な準備が必要です。


また、2022年度はテイスティングの後に論述試験という順番だったので、私は少し気分の良い状態(酔った状態)で論述試験を受けてしまいました。なので、本来のポテンシャルを発揮できずに論述試験に望んでしまったことを反省しました。このようにならないよう気をつけてください。


■テイスティング試験の過去問と対策

テイスティング試験は、テイスティングコメントをマークするものと、出題された日本酒や焼酎に関連する問題が数問出されます。


まず、日本酒のテイスティングコメントでは用語の選択を間違わずに選べることが大事です。


これは、Salon du Vinで使っている2次試験のテイスティング用語シートですが、日本酒は使用している米の種類や酵母、造り方によって色や香り、味わいが変わります。これらの特徴はソムリエ協会が発行している教本に載っていますが、実際にはどういう味が「辛い」のかということを実感しながら身につけるのがいいでしょう。


また、日本酒のタイプによって取りやすい香りもある程度決まっています。例えば日本酒のタイプの純米酒は「つきたての餅」の香りがすると言われています。この香りを取れればテイスティングシートの32番の「つきたての餅」を選ぶことができ、1点獲得することができます。また、純米酒に多い香りなので、特定名称酒の種類は「3.純米酒、4.純米吟醸酒、5.純米大吟醸酒」と絞ることができるのでよりスムーズに答えられます


このように特徴的な香りを感じられる感覚を養い、味わいや余韻など日本酒一つ一つの異なる特徴が分かり、それらを踏まえて分析すれば自ずと二次試験も合格に近づけます。

テイスティングは繰り返し行なって練習することはとても大事ですが、日本酒を飲む時に毎回分析する癖をつけていくと事をおすすめします。


感性を鍛えれば、日本酒のテイスティングも分かってくる!諦めない!


また出題されたお酒に関する問題としては、過去にこのような問が出題されています。

【酒ディプロマ2次試験過去問題:テイスティング】

  • 山廃酛を使用した酒はどれか

  • アルコール添加をした酒はどれか

  • セルレニン耐性酵母を使用した酒はどれか

  • 五百万石を使用した酒はどれか

  • 山田錦を使用した酒はどれか

  • ○番の日本酒の原料に使われている酒米を選べ

  • 焼酎の原材料は何か

  • 焼酎のアルコール度数は何度か

  • 焼酎は常圧か減圧どちらか

  • 焼酎のアルコール度数は何度か

Salon du Vinでは、日本酒の二次対策レッスンとして「特定名称酒の違い」「米の違い」「酵母の違い」「水の違い」「造りの違い」「焼酎」とテーマ別に6種類の日本酒や焼酎を飲み分けるテイスティングレッスンを開催しました。このレッスンを受けることで、酒米の特徴、醸造アルコールを添加しているかどうか、また山廃・生酛系の造りかどうか、といった二次試験の問に自信をもって答えられるようになります。


■論文試験の過去問と対策

いよいよ、論述試験です。先にも述べましたが、テイスティングの後に直筆で作文しないと行けないので、酔いすぎないような注意が必要です!


【2022年 酒ディプロマ2次試験論述問題】

①「#3のお酒(山廃純米酒)と合う料理とその理由を述べてください(200字以内)」

②「岡山で栽培されている雄町について説明してください(200字以内)」

③「黒糖焼酎について説明してください(200字以内)」


基本的には一次試験と同じ範囲の問題になるので、テイスティング対策だけでなく、一次試験の内容の復習もする必要があります。また、ここ数年の論述試験は焼酎の問題が一問出題されているので、焼酎も忘れずに復習することをおすすめします。


二次試験の合否判定方法と合格するために大事なこと

最後に2次試験の合否の出方と合格するための大事なことを紹介します。

まず、2次試験の合否の出方ですが、相対評価となっていると言われています。

合格点などは特に決められてなく、平均点に基づき、上位から決められた割合が合格できるシステムと言われています。


ですから、あまりテイスティングで手応えがない場合や、論述が答えられなかったりして得点が取れなくても合格することもあります。とはいえ、二次試験で落ちてしまったという人も何人も聞きます。一次試験に受かったからと言って気を緩めず、2次試験対策もしっかりと行ってから挑んでください。


■最後に:合格するために大事なこと

酒ディプロマ試験は私が思うに、情報をうまく集め使って頑張れば合格できる試験だと思います。ただ、闇雲に教本と睨めっこするのではなく、私が1ヶ月で一次試験を合格できたように試験対策の情報を集めて、ポイントを絞り勉強することを強くおすすめします。

スクールに通えるお金がない方でも、ネットに転がっている情報を手に入れるだけでも合格に近づけるはずです!


Salon du Vinの酒ディプロマ講座は月額課金なので、いつから初めても遅くありません!

講座の詳細は、こちらをご覧ください。


【筆者プロフィール】



曽根 理宏Masahiro Sone

J.S.A. ソムリエ J.S.A.

SAKE DIPLOMA

​ソムリエに2019年一発合格!

2022年には、Salon du Vinで学び、SAKE DIPLOMAに一発合格! 都内の老舗和食レストランでソムリエを務める。飲食業界に勤務しながらの多忙なスケジュール下での受験経験を活かし、試験のポイントをわかりやすく伝授します。



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